樹木葬とは?費用の目安と種類の違い、メリット・デメリットと選び方

永代供養・樹木葬・納骨堂の選び方

「墓石を建てず、自然の中で眠りたい」「子どもにお墓の管理を残したくない」。そうした考えから選ぶ人が増えているのが樹木葬です。鎌倉新書の調査では、新しくお墓を購入した人のうち47.4%が樹木葬を選び、最も多い形になっています。この記事では、樹木葬の種類、費用の目安、メリット・デメリット、選び方を解説します。

樹木葬とは

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標にして遺骨を埋葬する方法です。多くは永代供養が付いており、お墓を継ぐ人がいなくても利用できます。永代供養との違いは永代供養とは?で解説しています。

樹木葬の費用の目安

樹木葬の平均購入金額は71.7万円です(鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」)。ただし、埋葬のしかたによって金額の幅は大きく変わります。

埋葬のしかた 費用の目安 特徴
合祀型(シンボルツリーの下にほかの方と一緒に) 5万〜30万円程度 最も安いが、後から遺骨を取り出せない
共同型(区画は共有、骨壺や袋は個別) 20万〜60万円程度 一定期間後に合祀されることが多い
個別型(1人・夫婦・家族ごとの区画) 50万〜150万円程度 プレートに名前を刻めるなど、お墓に近い形

※合祀型・共同型・個別型の金額は、霊園や寺院が公開している価格をもとにした幅です。立地や人数で大きく変わります。

同じ調査では、樹木葬は年間管理費が「かからない」と答えた人が多く、購入後の負担が少ない点も選ばれる理由になっています。

立地による種類の違い

種類 どんな場所か 向いている人
里山型 山林など自然の中。木の根元に埋葬する 自然に還ることを大切にしたい人
庭園型 霊園や寺院の敷地内の、花や木を植えた区画 雰囲気とお参りのしやすさを両立したい人
都市型 駅近くの寺院など。屋内型やコンパクトな区画も お参りのしやすさを重視する人

メリット

  • 墓石を建てないため、一般墓(平均152.0万円)より費用を抑えやすい
  • 多くが永代供養付きで、お墓を継ぐ人がいなくても利用できる
  • 年間管理費がかからない施設が多い
  • 宗旨・宗派を問わない施設が多い

デメリット・注意点

  • 合祀型や、期間後に合祀される契約では、後から遺骨を取り出せない
  • 里山型は駅や市街地から遠く、お参りが負担になることがある
  • 植えた木が育ったり枯れたりして、景観が変わることがある
  • 家族や親族に「お墓らしくない」と反対されることがある

選ぶときに確認したいこと

  1. 合祀される時期と、それまでの個別安置の期間
  2. 何人まで入れるか、追加で入るときの費用
  3. 料金に含まれるもの(永代供養料・埋葬料・プレートの彫刻料など)と年間費用の有無
  4. お参りのルール(お線香やお花を供えられるか)
  5. 運営者(寺院・霊園)の経営が安定しているか

見学時のチェックポイントは永代供養墓の見学で確認したい7つのポイントも参考にしてください。

よくある質問

Q. 墓じまいした遺骨を樹木葬に移せますか?
A. できます。改葬許可を取ったうえで移します。古い遺骨は、施設によっては粉骨(パウダー状にすること)が必要な場合があります。墓じまいの流れは墓じまいとは?で解説しています。

Q. 樹木葬は途中で別の場所に移せますか?
A. 個別に安置されている期間なら移せる施設が多いですが、合祀後は取り出せません。契約前に確認しておきましょう。

Q. 宗教を問わず利用できますか?
A. 多くの樹木葬は宗旨・宗派を問いませんが、寺院が運営する施設では条件がある場合もあります。

まとめ

樹木葬は、平均71.7万円と一般墓より費用を抑えやすく、継ぐ人がいなくても利用できる供養の形です。合祀型・共同型・個別型で金額も取り出しの可否も変わるため、合祀の時期、入れる人数、年間費用の有無、お参りのしやすさを比べて選びましょう。ほかの供養先との比較は改葬先の費用はどう違う?4つの供養方法を比較で紹介しています。

参考にした情報

  • 株式会社鎌倉新書「【第17回】お墓の消費者全国実態調査(2026年)」
  • 株式会社鎌倉新書「【第16回】お墓の消費者全国実態調査(2025年)」

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