実家じまいで最も時間と体力を使うのが、家の中の片付けです。長年暮らした家には想像以上に物が多く、思い出の品を前に手が止まってしまうこともあります。この記事では、実家の片付けや遺品整理を無理なく進める手順を紹介します。
片付けを始める前に決めておくこと
- 期限:売却や退去の予定がある場合は、いつまでに空にするかを決めます
- 参加する人:兄弟姉妹など、誰がいつ作業するかを決めます
- 残す物の基準:形見として誰が何を引き取るか、事前に話し合っておくとトラブルを防げます
- 費用の分担:処分費や業者費用を誰がどう負担するかを決めます
片付けの基本的な手順
- 貴重品と重要書類を探す:通帳、印鑑、権利証、保険証券、年金関係の書類などを最初に確保します
- 形見・思い出の品を仕分ける:写真、手紙、趣味の品などを家族で確認します
- 使える物を分ける:家具や家電で、引き取り手や買取の対象になる物を分けます
- 処分する物をまとめる:自治体の分別ルールに沿って処分します
- 最後に清掃する:売却や賃貸に出す場合は、空になった後の清掃も必要です
一度に全部やろうとせず、部屋ごとに区切って進めると負担が減ります。
自分でやるか、業者に頼むか
自分たちで片付けると費用は抑えられますが、物が多い家や遠方の家では、何度も通う必要があり時間がかかります。大型の家具や大量のごみは、自治体の回収だけでは処分しきれないこともあります。
遺品整理業者に頼むと、仕分け・搬出・処分・清掃までまとめて任せられ、短期間で終わらせやすくなります。費用は間取りや物の量で大きく変わるため、見積もりを取って比較することが大切です。
遺品整理業者を選ぶときの注意点
- 見積もりは現地を見てもらったうえで、書面で出してもらう
- 追加料金が発生する条件(物量の増加、階段作業など)を確認する
- 家庭ごみの収集運搬は、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または許可業者との提携)が必要とされているため、処分方法を確認する
- 買取ができる品がある場合、買取額を見積もりから差し引いてもらえるか確認する
- 複数社の見積もりを比べ、極端に安い業者には理由を確認する
不法投棄などのトラブルを避けるためにも、処分の方法を説明できる業者を選びましょう。
仏壇や神棚がある場合
実家に仏壇や神棚がある場合は、処分の前に供養(閉眼供養など)をするかどうかを家族で決めておきましょう。お寺との付き合いがある場合は、まず相談するのが一般的です。仏壇・位牌の扱いについては墓じまい後の仏壇・位牌はどうする?供養と整理の流れも参考になります。
よくある質問
Q. 片付けにはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 物の量や作業できる人数によりますが、家族だけで進める場合は数ヶ月かかることも珍しくありません。業者に頼むと、作業自体は数日程度で終わることが多いです。
Q. 親が存命中に片付けを進めてもよいですか?
A. はい。いわゆる「生前整理」として、親と一緒に残す物を決めておくと、後の負担が大きく減ります。ただし親の気持ちを尊重し、無理に捨てさせないことが大切です。
まとめ
実家の片付けは、貴重品の確保から始め、形見の仕分け、処分、清掃の順に進めます。物が多い場合や遠方の場合は、遺品整理業者の利用も検討しましょう。業者選びでは、書面の見積もりと処分方法の確認が欠かせません。

