実家を売ると決めたら、何から始めればよいのでしょうか。空き家の売却は、相続の手続きや片付けとも関わるため、普通の住み替えとは違う準備が必要です。この記事では、空き家を売却する流れと、査定の取り方のポイントを紹介します。
売却前に確認しておくこと
- 名義:登記簿の所有者が亡くなった親のままでは売却できません。先に相続登記が必要です
- 相続人の合意:相続人が複数いる場合は、遺産分割協議で誰が相続するか、売却代金をどう分けるかを決めます
- 境界:土地の境界が確定しているかを確認します。不明確な場合は測量が必要になることがあります
- 家財:家財を残したまま売れる場合もありますが、片付けてから売るのが一般的です
売却の基本的な流れ
- 不動産会社に査定を依頼する
- 依頼する不動産会社を決め、媒介契約を結ぶ
- 販売活動(広告掲載・内覧対応)
- 買主と条件を交渉し、売買契約を結ぶ
- 決済・引き渡し
- 翌年に確定申告をする(売却益が出た場合や特例を使う場合)
査定から引き渡しまでは、一般的に数ヶ月から半年程度かかると言われています。
査定の種類と取り方
査定には、物件情報だけで概算を出す「机上査定」と、実際に現地を見て出す「訪問査定」があります。まずは机上査定で相場をつかみ、売却が具体的になったら訪問査定を受けるという進め方が一般的です。
査定額は会社によって差が出ることがあるため、複数の会社に依頼して比べることが大切です。不動産の一括査定サービスを使うと、一度の入力で複数社に依頼できます。査定額の高さだけでなく、その根拠や販売の進め方を説明してくれるかも判断材料にしましょう。
仲介と買取の違い
仲介は、不動産会社に買主を探してもらう方法です。市場の相場に近い価格で売れる可能性がありますが、売れるまでに時間がかかることがあります。
買取は、不動産会社などが直接買い取る方法です。価格は仲介より低くなる傾向がありますが、短期間で売却でき、家財が残っていても相談に応じてもらえる場合があります。古い家や遠方の家で、早く手放したい場合に選ばれることが多い方法です。
売却時にかかる費用と税金
- 仲介手数料(仲介の場合)
- 相続登記の費用(登録免許税・司法書士への報酬)
- 測量費、解体費(必要な場合)
- 売買契約書の印紙税
- 売却益が出た場合の譲渡所得税
相続した空き家を売る場合、条件を満たすと譲渡所得から最大3,000万円を差し引ける特例があります。詳しくは空き家の3,000万円特別控除とは?で解説しています。
よくある質問
Q. 古い家は解体してから売った方がよいですか?
A. 一概には言えません。更地の方が買い手が見つかりやすい場合もありますが、解体費用がかかり、建物がなくなることで土地の固定資産税が上がることもあります。査定時に不動産会社へ相談してみましょう。
Q. 遠方に住んでいても売却できますか?
A. はい。現地の不動産会社に依頼すれば、内覧対応などを任せられます。契約や決済も、郵送や司法書士の立ち会いで進められる場合があります。
まとめ
空き家を売却するには、相続登記と相続人の合意を済ませたうえで、査定・媒介契約・販売・契約・引き渡しと進めます。査定は複数社に依頼して比較し、早く手放したい場合は買取も選択肢になります。売るかどうか迷っている段階なら相続した実家は売る?貸す?残す?も参考にしてください。

